ドッペル原画展

2023-01-01から1年間の記事一覧

木兆

湯理医科の佳作欄に自分の名があったので驚いた。初めて投稿した。詩題と筆名が紙に印刷されている、もし載っていなかったら文学を諦めようと思っていたので複雑に嬉しい。この墓場に葬られた文を読んでくれた誰かが、そこに色を見た時筆名を思い付き、その…

七月

手首と太腿から血を流したクラスメイトにハンカチを渡そうとしたら「あなたのせいだけど?」と言われた瞬間の、心臓が鈍く跳ね上がるような蠢きが今でも消えない。あなたが転校してきてから全部滅茶苦茶になったと嗤っているのが、心底気持ち悪くて軽蔑した。…

限界

もう二度と失踪出来なくなった。 もう二度と、死にたいなどと思えなくなった。 そのことについて、私は後悔していない、と思うけれど、世の中や自分の環境がどれほど変わろうと、ずっとずっと初めから変わらず孤独な人間は居るのだと感じてゐる。周囲は目ま…